今、私の中で断捨離がアツい。
年末に年賀状書くのいい加減めんどさいと思ったあたりから、やめる捨てるブームが来てる。
ただ私「使えるものをただゴミとして捨てる」に精神的な苦痛を無茶苦茶感じる人なんですよ~(聞いてない)。
メルカリったそもそもの動機
なのでブランディアに出せるものはブランディアに出し、メルカリに出せるものはメルカリに出すことに。
今回メルカリ体験談です。
パートに行った方がよっぽど割に合うはずなのにメルカリってしまう理由
メルカリ、私はそこそこのお値段で出品しましたが、数百円で服を出品している人もすごくよく見かける。
写真をとり出品手続きをし、下手すりゃ値引き交渉にも及ばないといけないし、送料がかかりすぎない適切なサイズの段ボールを見つけ(これが結構大変)、梱包もしなきゃいけない。
数百円のものをいくつも出品している人を見て「パートに出た方が絶対稼げるのに、なんて経済的合理性のない行動なんだ」と、自分の経済的合理性のない数々の行動は華麗に棚にトスしつつ思ったね。
ほんと、ネット上で見かける他人の行動の経済的合理性のなさって、「これが、俺に潜んでいた力だというのか……?」と己の手のひらを見つめてしまうほど、鮮明に分かってしまう。この大いなる力は自分の経済的合理性のなさを見抜く際にはなぜかエンストする。
しかし、私もそうだけどフリマに出す人の気持ちの根っこにあるのは「小金が欲しい」もあるけど本丸は「使えるものを捨てるのがイヤ」なはず。真の動機は地球を守ることであり、そもそも「小金が欲しい」なら働いた方がよっぽど効率がいい。
でも、そもそも数回で使わなくなるものを買わなければ、もっとずっと地球にやさしくできたはずだったね。
なぜメルカリに惹かれるのか
「地球にやさしくしたい」以外に人がメルカリに惹かれる理由を考えてみた。
◆不用品を売って小金を手に入れる喜び>>>>>>>>>>>>>>>>通常労働の喜び
→子育てをひと段落した主婦で「社会復帰したいけどレジ打ちはちょっと」みたいなこと抜かす人、雑誌やネットで見かけますが、「下品」って言葉の挿絵にしたいほど最高にフィットしてる。
心の中で何思おうが勝手だけど、匿名掲示板ならともかく、SNSなど個人と紐づけられるアカウントでそれ言う~?って。こういうとき「言うよね~」を使うのは合ってるんだろうか。
◆いまの私みたいに他人の経済的不合理性のある行動を見て「私ってかしこ~い!」って思いたい欲望
→でも、ほんとに賢いなら、他人の行動の経済的不合理を突いたつもりで喜んでるクソ時間で、自分の行動の経済的不合理を見直してる。
メルカリから現代社会の闇を感じる。現代社会の闇をサービス設計に盛り込んだってところが神がかってる。作った人の頭が良すぎる。
メルカリのよかったところ
出してみてわかったメルカリのいいところ。
◆人は来る
→私の出した商品の相性がよかったというのもあるけど、人はとにかくよく来て入札から二日待たずに落札された。
◆匿名配送ができる
→匿名配送ができるからメルカリにした。匿名配送とは、受け取る側も送る側もお互いの素性を知らせずブツをやりとりできるサービス。
イラストコミュニティサイトPixivでも似たような匿名配送サービスがある。「盗み見しようと思えば住所は分かっちゃう」じゃなく、ほんとにさっぱりわからずに送れちゃう。
メルカリの注意点
一方、メルカリのよくないところ。
◆手数料高い。売り上げの10%。
→さらに売上が1万円以下だと、振込手数料が210円かかる。
◆出品者の写真のクオリティーに著しく差があり、見ていてテンションが上がらない
→私、個人間のアクセサリー売買ではCreemaがダントツ好きなんですが、Creemaはたいていの人が一所懸命、可愛く、きれいに撮ろうという姿勢が伝わってくるのね。
しかしメルカリは質というより量。数が多いせいもあり、ほんと、汚い写真結構あります。ウンコが写ってるとかはさすがにないけど。服のしわが全然直ってなかったり、暗かったり。
今の人たちはスマホの撮影に命をかけてるはずなのに、その情熱をなぜ金が絡む局面で使わないのだろう。サイトやアプリやサービスにも「民度」ってある。
◆質問してくる人が多くてウザい
→このやりとりが楽しいと本心から言える人はメルカリ及び個人間売買で成功できるタイプだと思う。私ほんとイヤだった。リアルフリマで安くなんないのって言われんのも塩まきたいくらい苦痛だったし。
メルカリにも「値引き交渉には応じられません」とは事前に書いておいたので「そこをなんとか!」みたいに言ってくるウザい人はいなかったけど。いたら「塩をまく」という機能がないか探してた。
私が出品した商品を購入した人も、購入後に購入前に聞けばいいのにということをあれこれ聞いてきて、えーもう梱包したのに、もしかしてこの人、私の回答次第では購入キャンセルするわけ?とやきもきしました。
ここはこういう文化なんだろうか、と思ったら、ほんとにこんな文化だった。
「購入してもいいですか?」
「んなことオマエの好きにすればいいだろ」
……なんでこっちがイケメンみたいになっちゃうのか。人の心があまりに分からなすぎるとちょっと怖くなる。
◆どうやら機能はPCよりアプリの方が充実している
→「フリマアプリメルカリ」だもん。いよいよPCの方がおまけになる時代がおいでなすった。私はスマホよりPC派。メルカリも全部PCで全部作業しましたが、「人の評価の詳細を見る」は今スマホアプリ版だけみたい。
いいからさっさとアプリダウンロードしろよってことなんだろうけど、スマホ首痛くなるんだもん。
結論
売れたのはいいけど面倒なのでもうやりたくない。
「当初捨てようとさえ思ってた、家で微妙に嫌な感じに場所を取っていた不用品がそこそこの金額になった」という結果だけ見ると最の高、ネオヒルズ族、選ばれし真の勝ち組のはずだけど、もう質問が多くてとにかくめんどくさい。
『メルカリで稼ぐ!』みたいな本煮るほど出てるけど、手間だよ~、さらに手数料は高めだし。「購入していいですか?」に塩をまけないし。ほんと何考えてるんだろう。「購入していいですか?」属は。友達になりたくない。
メルカリに限らず、クラウドソーシングなどネット系の儲け方ハウツーって「手間賃」のことなんも考えてないの多すぎる気がする。
ほんと現代の闇を絶妙にすくいとったサービスだ。
サービス設計者は神か悪魔だよ。賢すぎるよ。
「忘れるな、モノを処分するというのはこんなに大変なことなんだ、金輪際考えずにモノ絶対買うなよファッキンタコ助野郎」と自分に言い聞かせるための修行としてやったので、大成功といえば大成功だけど。
追記:それでも続けてまたこんな目に合う始末。呪われている。塩を自分にまいた方がいい
フリマアプリで落札者から「商品は届いたけど塩対応。30点」的評価をされてしまい、こやつ同人イベントで自分の同人誌買ってくれた方に対して自ずと出てしまう上ずった、しかし心からの「圧倒的感謝っ・・・!」をフリマで期待してやがるのか、欲しがりさんめ。あざまる水産で満足してほしい
— 石徹白未亜 (@zPvDKtu9XhnyIvl) August 28, 2019
追記:ゴルフクラブもメルカリ向けじゃない理由