LINEマンガで2/3くらいタダで読める!精神疾患、精神障害、発達障害マンガ一覧

LINEマンガアプリで2/3くらいタダで読めるマンガが盛りだくさん

心や脳の病気、障害について、当事者や家族、医療・福祉の関係者が書いた漫画が今たくさんあります。LINEマンガアプリを使うと2/3くらいタダで読めちゃうのもたくさんあります(最後の数話のみ有料みたいなのが多い)

以下、病気、障害ごとにマンガを伝えていきます。

タイトルのあとに(LINEマンガで読める)ってつけているのは、LINEマンガアプリで2/3くらい読めちゃいます。ただ一日の本数に限りがあるのと、こういうのって取り扱いをいきなり終了することも多いので、2023年3月時点の情報とも記しておきます。

LINEマンガの作品のリンクを直接貼れればよかったものの、どうもそのやり方はないようなので(あったら教えてほしい)、LINEマンガアプリから検索窓で探してちょ~

幅広い精神疾患を対象にしたマンガ

『リエゾンーこどものこころ診療所ー』(LINEマンガで読める)

主人公は表紙のさわやか児童精神科医。発達障害、愛着障害、パニック障害など具体的な疾患のほか、お受験、親の葛藤、発達障害のカミングアウトなどさまざまなテーマを取り扱っています。一つのテーマが大体数話で終わる感じ。

『「子供を殺してください」という親たち』(LINEマンガで読める)

重度の精神障害者や長期ひきこもりの患者を医療につなげるトキワ精神保健事務所押川剛氏が主人公。『リエゾン』は比較的幼児中心ですが、『子供を~』はもう成人年齢に達している「子ども」が中心。一つの家族が出てきて、数話で話が終わるのは『リエゾン』と共通。

作風は光と希望の『リエゾン』、闇と絶望の『子供を~』、って感じ。両方読むととてもよい。

境界知能、知的障害

境界知能はIQの分布において、IQ70以下は知的障害とされ、一方IQ85~115くらいが平均的とされるのですが、「知的障害」と「平均的」の間とされるIQ70~85の人達のことを指します。

『ケーキの切れない非行少年たち』(LINEマンガで読める)

もともとは書籍(私は上記の漫画は未読で、本で読みました)。児童精神科医として医療少年院に勤務している著者、宮口幸治氏は少年院で少年たちの矯正教育を行うのですが、そこで取り上げらえることの多い「認知行動療法」は、そもそも「認知」が危うい少年たちには適用されないのではないのか……?という疑問から書籍ははじまっていきます。

書籍はこちら

マンガの方の作画は上の「子供を殺して~」と同じ、淡々とした雰囲気が魅力の鈴木マサカズ先生。表紙の少年は「丸いケーキを”三等分”して」と言われ、こう回答しています。

「三等分」をこう認識してしまう少年に認知行動療法は、そしてそもそも「反省しよう」「悪いことをしてはいけない」という常識や正論は、本当に届くのか?もっと手前からのアプローチがいるのではないか…?と問いかけています。

『ずっと健常者だと思い込んでたら実は知的障害者だった人が綴る日常』

こちらはちょっとイレギュラーなマンガです。軽度知的障害の人のブログをエッセイ漫画家する、という漫画コンテストの応募作です(優勝作品が書籍化のコンテストで、上記のマンガは優勝は逃していたのですが、個人的に上のマンガのコマ割りとか見せ方がすごくいいなと思い紹介します)

漫画の原作となったブログはこちらから。

強迫性障害、摂食障害

『高校生のわたしが精神科病院に入り自分のなかの神様とさよならするまで』(LINEマンガで読める)

強迫性障害とは鍵をかけたか気になって仕方ない、手を洗っても洗っても汚い気がして洗うのがやめられない……、主人公は強迫性障害、摂食障害の当事者です。みたいなのですね。

これ読んですごいドキドキしたんですが、作中に出て来る頭の中の「神様」に「〇〇を触れ!」と命令されるって、私自身も幼少期に似た経験があったんです。

こんなのは異常だと親に「神様」のことを言えず、親に気味悪がられるのも一緒でした。私の場合成長とともにおさまっていったのですが……。それが激化した状態がこうなのか、と、ほんと他人事じゃなかったです。冷や汗をかきながら読みました。

また、LINEマンガの場合、各話の終わりごとにコメント欄があるのですが、そこを見ても「私にも「神様」がいた!」という人が結構います。私もそうでしたが「予備軍」が結構いる病気なのかなとも思います(病気というか、世界がまだ怖い子どもが行うおまじない、みたいな範疇で収まるケースも多いのかも)。

一方でLINEマンガのコメント欄には当然ですが「脳内の神様???え???ちょっと何いってんだか分かんない」というコメントも多いです。該当する人たちは真似したかのような似た行動や心理状態になる、という点で、個性や性格ではなく「病気」なのだと思わされます。

アルコール依存

人生が一度めちゃめちゃになったアルコール依存症OLの話(LINEマンガで読める)

主人公は当事者。会社がつらく、朝氷結ストロング(9%)を飲んで会社に行くという、かなり病的な状況なものの、主人公は酒がそこまで強くなく、吐いてしまうことも多いために「アルコール依存は酒が強い人がなるもの、酒が弱い自分はアルコール依存じゃない」と、かなり終盤まで思いこんでおり、この「病識のなさ(自分はアルコール依存ではない)」が状況を悪化させていることがわかります。

そしてこれはこの人だけじゃなく問題が悪化する人にわりと共通しています。上の強迫性障害の主人公も、自分はおかしい、という認識はあるものの、自分は病気ではない、とまた「思い込んで」いました。「病識が持てないこと」も含めて病気なのだろうか……、と思わされます。

依存は依存当事者が依存であることを認めたがらず「否認の病」とも呼ばれています。

統合失調症

『今日もテレビは私の噂話ばかりだし、空には不気味な赤い星が浮かんでる』

↓以下から最初の部分は結構読めます。

最初は拒んでいた薬を家族や医師の真剣さで試しに飲んでみたところ、それまでのビビッドな世界がくすんだ世界になっていった、というくだりが切なくもある。それにしても絵がうまい。画力だけでなく、統合失調症という病気をこの優しい水彩のタッチで描くというチョイスもすごくいい。

これからもいいのがあったらどんどん紹介していきますね!