これからYouTubeを始めたい人が知りたいのは、すでにレジェンドになったYouTuberのサクセスストーリーでなく、初心者YouTuberが、何をして、そして特に何に苦労したのかというリアルで詳細な体験談なんですよ。少なくとも私はそういうのを読みたかった。
ということで、一本目の動画をあげてセンスのなさに愕然とし、二本目を今あげた私の体験談は「YouTubeをこれから始めたい」という人にはとても届くと思っている。以下の文章をYouTube始める前に私読めてたら、50時間くらい遠回りせずに済んだ。
金か労力がかかってる記事ってまず外さないじゃん。今回の記事金も労力もかかってるよ。マジ有料級です。
①初めて作った動画に愕然とする
まず、「私、顔出し事務所NGなんでw」とはっ倒したくなること考えてた私が、しょっぱい初回動画を作るまでの過程はこちらから。
そして、上の漫画でできあがった動画はこちら(今もう限定公開にしてる)
②自分の作った動画がユルセナイ…(大二病)状態に
上の動画を見て、「この動画を仮に許してくれる人がいたとしても、このクオリティはワタシがワタシをユルセナイ……」と大二病になったんですね。
やはり「パワポ+音声だけ」動画はクソだと、嫌で嫌でたまらないけど、もはやこれまで、顔出しするしかない、とライトを働いてるNPOから借りたんです。
しかしほんとやりたくないことでは人は動けない。
撮影の気が進まず3週ほど放置してたし、そのあといざ撮影したときも、顔だけスタンプで隠そう、と往生際の悪いことを「動画制作者の私」は考えてて、しかし「動画視聴者の私」は顔をスタンプで隠した腰抜け動画なんて誰が見るかよ?と言ってて、こう、引き裂かれてたんですね。
③Vtuberという選択肢もあるやんけ、と気づく。
悶々とした中、ある日、ネットサーフでVtuber作成ソフト「えもふり」に偶然出会ったんです。
その時の感動はこちらから。
顔出しをしたくないけど仕事の都合で動画を作らねばならない私がもし今日えもふりに出会わなかったら今年残りの半年のうち1か月くらい無駄な試行錯誤に費やしてたと思うと恐ろしいよ #えもふり すごいソフトだこれ。 pic.twitter.com/1h4yZY0EkY
— 石徹白 未亜(いとしろ みあ) (@zPvDKtu9XhnyIvl) June 10, 2020
私のYoutuberとしての転機はえもふりとの出会いにあったな、って思いますね(壺を作る手の動きをしながら)。
顔出しがほんとにいやなんだからVtuberって選択肢がもっと早く出てきてもいい気がするけど、Vtuberなんて絶対面倒臭いだろうと選択肢に入ってなかった。
面倒だと思ったポイントは「口パクとナレーションを合わせるの絶対面倒」問題ですよ。
昨今マスクしてるVtuberよく見るけど、あれはコロナ対策の視聴者への啓蒙という意識の高さじゃなく、制作においてラクしたいという意識の低さからだ。時代的に楽できる建前が思いっきり使えるなら、素早く乗っかる気持ちってよく分かるし、私もそうしようかと思ったけどマスクつくんの面倒でやめた。
そして私がどう「ナレーションとキャラの口の動きのずれ」を解消したかは動画本編で確認してほしい。(最後に紹介します)
↓なお、えもふりだけでここまでできました。リンクの中で動画紹介してます。無音だけど。↓
④いろいろ買いだす
あとこのころ「第一回の動画は全体的にしょぼいけど、トクニ……、音声がモウ、ショボスギル………、ユルセナイ……」とマイクも買った。もともとは1500円くらいの、ヘッドフォンとセットになってるタイプのマイクを使ってた。
新しく買ったのは、YouTuber、さっさんの動画でお勧めされてたマイク。↓
たださっさん効果で需要が増したのか、はたまたコロナで部材供給が全世界的に滞ってる影響からか、さっさんの動画より値段は爆上がりしてた。
あと、えもふりで作った動画に、文字や音声を組み合わせる動画編集ソフトがないと始まらないと、結婚式に流れる動画編集でおなじみ、初心者も使いやすいとふれこみのあるFilmoraを購入。
補足:動画編集ソフトFilmora、AviUtlについて
Filmora、初心者向けソフトでサルでもできるのかと思っていたものの、使ってみて案外かゆいところが微妙にかけないはがゆさがある。きめ細やかさに欠けるというか。
例えば画像の位置をずらすのが手動オンリーで「〇分〇秒から」といった時間指定ができなかったり、動画を組み合わせて一つの動画にするとき、手動操作だとたまに動画同士の間に隙間ができ、一瞬画面が真っ黒になったりとか。動画だけずらしたいのに、下の音声も一緒にずれてしまうとか。(これら私が正しいやり方知らないだけかもしれんけど)。
でもFilmoraは、視覚的、直感的で、「感覚でなんかそれっぽく」できちゃうところは素晴らしい。
なお、「動画編集、無料」でぐぐるとかなりひっかかるし、評判も高いフリーソフト「AviUtl」を私も最初は考えたんだけど、AviUtlはセッティングに半日かかりそれでも終わりゃあしねえと、「タダより高いものはない」ことを私に教えてくれたソフトだった。これじゃ一体いつになったらたどり着けるのかとあきらめました。
「AviUtl」のセッティングを人に頼らず自力で終わらせたって人いたら尊敬する。手順がとにかく多い。これができる人って、きっちりした仕事人だよ。私が雇用主なら雇ってる。
⑤そんなわけで完成した動画がこちらです。
前回(再掲)と比較してくれよ~、どや~?
マイクの違いがものすごく出てる!いいマイク買ってよかった!
動画ができるとこういう↓辛い出来事も思い出に変わっていくよね…。↓↓
Vtuberへの道渋滞中。ややこしいの嫌だったので簡単にできて結婚式のビデオでおなじみフィモーラを使ったものの、ナレーションを再生るうと「私の、ワタシノ、名前、ナマエ、ナマエ、ナマエはイト、イト、イトシロ…」みたいないらんエフェクトが入り3時間。わからず今フテ寝してる
— 石徹白 未亜(いとしろ みあ) (@zPvDKtu9XhnyIvl) June 27, 2020
なお、↑↑の事象は「プレビューレンダリング」したら解決した。レンダリングがなんなのかいまだによくわかっていない。なんか、まとめる?的な?(IQ2)
とりあえず型っぽいのはできたので、これからは苦労が減りそう。何事も物事は軌道に乗るまでが一番しんどい。
あきらめなかった私、最高に輝いてるよね。
⑥【スペシャルサンクス】無料でいろいろ教えてくれたり提供してくれた神たちの紹介
私が動画を作るにあたり「この情報、サービスがいなかったら動画できてなかった」かつ「しかもそんな情報や知識やサービスを無料で提供してくれた」人や組織をスペシャルサンクスとして紹介しておきます。
◆Vtuber動画を無料で作らせてくれた「えもふり」さん。Vtuberになれたのはえもふりさんのおかげ!
◆安くてお勧めマイクを教えてくれた「さっさん」さん(再掲)
マイクがいいとテンションアガる。
◆Filmoraは今一つ日本語の文字を入れにくく(動作ももったりとトロい)、そこをパワポとうまく連携させる方法を教えてくれた「【冒険王TV】吉武穂高」さん。これほんと時短になるし自由度が上がる。
◆いいYouTuberとヘタYouTuberの違いについての違いを解説した『フツーの人がYouTube登録者数1万人を突破する秘訣 ~ビジネスYouTuberの始め方~』著者、いとうめぐみさんインタビュー。前後編で、後編では本田翼のYoutubeがなんで人気なのかについても触れられています。
いとうさんの書籍はこちらから。
なおBGMはYouTube作る人のため公式が出してる音源『Potato_Dealsmall』より。ギターがかっこいい。おいものテーマと呼んでいる。
無駄足踏んだな~、という時間はこんな時間でした&最初からこうすればよかった
世の中にはいい無駄と悪い無駄があると思うけど、悪い無駄だったなと思うのは以下の時間でした。
●顔出ししたくないのに顔出ししないとしょぼい動画になるとクヨクヨ迷い、嫌々ながら顔出しするしかないとライト借りたりとか顔をスタンプで隠せばとか考えてたあの時間。
→覚悟が決まってなくて、中途半端にここであまり身にならない試行錯誤をしていたと思う。スタンプで顔隠した腰抜け動画を作らなくてほんとによかった。視聴者としての自分が許さなかったよ。
あとは…
・Filmoraは買っとけ
Filmoraも上にあげたような欠点もあって、正直事前にイメージしてたサルでもできる系、とまで使いやすくはないんだけど、今出てる「そんなに高くない画像編集ソフト」ならFilmora一択では? あと、ほんと直感的に、説明書見なくても使える視覚的な感じは良い。
あとFilmoraは本体そのもの以外にもメリットがあって、使ってる人が多いので、公式以外の解説動画やサイトが充実してる。これがほんとでかい。
「Filmora 困ったことの内容」でググると結構解決法サイトがひっかかってくれる。公式も解説サイトや動画はあるけど、全体概要的なものが多くて、かゆいところに手が届くピンポイントなものは、非公式が多かったりする。
ということでFilmora、「手放しで絶賛」ではないけどあるとないとじゃラクさは全然違う。ライバルでものすごくいいソフトが出てこない限り、買ったほうがいい。