2023年炎上・飲食店系記事まとめ:スシロー&はま寿司&くら寿司等【寿司ペロ】

炎上を防ぐには炎上を知れ!

炎上を防ぐには炎上の実際の事例を学ぶのが一番です。こちらでは以下スタンスにのっとり、今後の学びにつながるであろう記事を紹介していきます。

スタンス:未成年の事例において、本名、顔写真などをそのまま出している記事(目隠しやモザイクなし)は紹介しない。いわゆるネットでよく見る「スシローで寿司ペロをした男子高生の本名は?親の職業は?」みたいなのは紹介しない。なので個人がやっているブログというより組織的に記事を作っているテレビ、雑誌系、著名なウェブメディアが中心です。

(どんな事件だったか)
【スシロー寿司ペロ事件】2023年1月、岐阜県の高校生が回転寿司店スシローのしょうゆさしをなめたり、寿司に唾液を付けた動画が大炎上。告発系インフルエンサー、滝沢ガレソさんのTwitterで一気に拡散しました。

【はま寿司ガリ直食い事件】2023年2月、富山県の高校生が回転寿司店はま寿司の卓に置かれたガリを箸で直食いした動画が大炎上。

【くら寿司ペロペロ事件】2023年2月、くら寿司でレーン上の寿司を手づかみで取ったり、醤油さしに口を付ける動画を投稿した男女三人。この事例では三人は3月に偽計業務妨害罪の容疑で逮捕されています。

ということで以下記事です。他山の石としてください。

スシロー寿司ペロ事件

◆元つまようじ少年&EXIT生対談 罪重ねたワケと再生のために必要な事コトは?
ほかのコーナーもあり、2:13からつまようじ少年が出演。懐かしいぞつまようじ少年。事件は2015年。

https://abema.tv/video/episode/89-66_s99_p4190?utm_campaign=abematimes_p2_link_article_button_10042938_ap_free_episode_89-66_s99_p4190&utm_content=10042938&utm_medium=abematv&utm_source=abematimes&utm_term=1019883227.1663332272

つまようじ少年は、つまようじ事件の前んも殺害予告など威力業務妨害二度逮捕されていて少年院にもいたそうです。


「後先考えない」はおでツン・豊嶋さんとつまようじ少年は共通するものの、明るく、いわゆる「バカ男子」的テイストでやらかしてしまったように見えるおでツンと比べ、つまようじ少年は小中学生時代から家庭や学校に居場所がないなど、自暴自棄になってる感があります。なおこれは私の記憶ではありますが、つまようじ少年も自撮りのような映像で、おそらく「つるまない単独の迷惑行為」をした人です。

そんなつまようじ少年も福祉的なつながりができ今は更生しておりと、「その後」にフィーチャーしている貴重な番組です。

つまようじ少年は境界知能(いわゆる『ケーキの切れない非行少年たち』。反省する能力も低い傾向ありとも言われる)だったと話も出ていました。

ただ番組に出演している小栗正幸氏は境界知能や発達障害であることが問題ではなく、その支援がなかったことが問題とも指摘。番組ではコメンテーター的な位置にEXIT兼近もおり、兼近もまさかその後こんなことになるとは…、といろいろ思わされる一本です。

◆迷惑行為って、撮影者、動画を拡散した人は罪に問われないの?弁護士解説!


弁護士見解:商品に唾液を付けるのは器物破損だが、「撮影する行為」に違法性はない。ただしこういう動画をしようと迷惑行為の当事者と打ち合わせていた場合は「共犯」扱いになる可能性も。拡散者も「事実を他人に伝えること」自体は適法。

撮影者や拡散者という安全な立場からヤバいことをさせろとターゲットにけしかける陰湿な行為が全国でもうすでに出てそうですね。地獄です。

◆回転寿司の迷惑行為は「一生モノの代償」、自己破産でも「賠償責任」から逃れられない可能性

損害賠償されたら自己破産だ!と思いきや、自己破産が認められないケースもあるそうで。ただ次の記事を見る限り、原告側の請求額は高額でも、裁判の結果命じられる支払い金額は数十~数百万なのが通例のよう。裁判だと類似の判例に倣うだろうからいって「数百万」であり、「数千万、億」のレベルにはならないのでは。

◆バイトテロで倒産したそば店は、200万円で和解 スシロー「ペロペロ」問題…時価総額168億円下落で、加害者の賠償責任は?【弁護士に聞いた】

閉店に追い込まれた店側は1385万円を請求も200万円で和解。あらためておでんツンツン男、豊嶋さんはいくら払ったのか気になる。

◆ 『はま寿司』に続く“回転寿司テロ”を『スシロー』が警察相談も、迷惑行為をSNS投稿の金髪男性「この程度のことでww」反省なしの開き直り

「この程度のことでwww」という「火にガソリンを注いでるような二次対応」は上のおでツン、豊嶋さんも事件当時やってしまっていました。当時の心境を、自分をあおっていた人に対してやってしまった、というように上の文春のインタビューで話しています。「後先考えない系」の性格の人は炎上を加速させる…。

なお小木曽健さんは炎上対応として、問題投稿はあえて消さない、という以下のやり方を推奨しています。

◆個人的に寿司ペロ事件で一番怖かったこと
「撮影者=父親」というデマが拡散しました。父親は取材で撮影を否定しています。こういうデマ広げた人「いや私が言った訳じゃなくて見たのをSNSでつぶやいただけ」って言うんだろうけど、これ訴えられれば負けますよ(常磐道アオリ運転事件でググってみよう)


はま寿司ガリ直食い事件

◆謝罪も、母親だけでは逆効果???


少年自身は謝罪に行かないのか、と火に油を注ぐ形になってしまいました。

◆発覚から二か月、鎮火しつつあるのにフォローのつもりで火に油を注いだ叔父さん


当事者や当事者の親など、近しい関係者でない人が良かれと思ってフォローすると、火に油を注ぐことになる例。黙ってた方が良かった。

くら寿司ペロ事件

◆マスコミ報道の仕方も良くない、と姿勢を説いた良記事!

いたずらに怒りをあおるのではなく、店内洗浄、機器の導入でかかった費用、「もう回転寿司には行けない」というイメージの悪化で下がった売上、取引や株価にどれくらいの悪影響、損害賠償の請求額を(そして、いくらになったのか)を伝えるべきではないかという指摘。

◆逮捕前に「煽り画像」も作った模様


逮捕される直前、加害者は「逮捕風画像」を「お前らこれをみたかったんだろ?」と投稿していた模様。見てみたい、そのクオリティ。テロップとかも作ったんでしょうか。