「4月11日になって漫画村はグーグルの検索対象から外されている。これはカナダのハーレクインなど、複数の出版社からデジタルミレニアム法に基づく著作権侵害の申し立てが反映されたからだ。さらに同じ11日、政府は海外にある海賊版サイトへの接続を遮断するよう国内のインターネットプロバイダーに要請する方針を固めた。菅義偉官房長官は11日の記者会見で早急に対策を打つことを明らかにしている」 ↑2018/4/12一方でこんな意見も:閣議決定だけでブロッキングの前例ができると政府に都合の悪い情報は遮断できる中国のような社会になる危惧
本文より
「漫画村自体は2017年の夏前にはあったようだ。昨夏の段階で、「運営者は日本人のこの人ではないか」といった情報も出ており、警察への情報提供もあったのではないか。それから半年以上経っている。出版社などはこの間に、被害回復のために何をやってきたのか」
海賊版サイトの資金源は課金以外に広告、ユーザーデータ販売も。 ↑2018/4/23 今度は電子書籍に舞台が移る。 ↑2018/4/27 講談社広報室長インタビュー。「著作権侵害コンテンツのパトロールとテイクダウン要請は、講談社だけで月に1万数千件、年間17万件出している。」 ↑2018/5/11 赤松健氏インタビュー。「マンガ図書館zでプロアマのマンガが読める環境を提供」
合法漫画読み放題サービスに足りないのは見せ方
漫画図書館Zに限らず無料で、合法に漫画が読めるアプリやサービスはすでにというより、結構以前からいくつも出てますが、この手のサイトを見ていて足りないと思うのは「見せ方」です。
どうしても古い作品が多くなってしまい、それが今の見せ方だと「やっぱり合法で無料ならしょっぱいな」と感じてしまう。
古くても死ぬほど面白い漫画、しかも現役連載中と違って終わり方すら美しい漫画なんて全然いっぱいあるのだから、自分で本棚作れたりとか、もしくは何人ものソムリエが、このサイトで本棚を作るならこうだ、俺の考えた最強の本棚とか、見せ方にもっと改善できるところが多い。
今だとほんと数うちゃ当たる感が見えて、やっぱりそれだと漫画村の「旬のきらめき」に比べ分が悪いように見えちゃうんですよね。
後日追記。見せ方は進化してる!ただしエロ、グロ、下世話系に
(後日追記)最近こういう漫画読み放題サイトも見せ方を会得してきたのか、バナーで紹介する漫画は「エロ」か「グロ」に振り切ってますよね。
『ゴミ屋敷とトイプードル』は未読だけど想定読者層に訴えかける素晴らしいタイトルだと思う。これはグロというより下世話系だと思うけど。略称は『ゴミプー』なんでしょうか。
単行本があったけど読み放題サイトで読めるとこすごい多いと思う。
こういった読み放題漫画サイト(合法)で紹介されてる漫画で、見た限り覚えているのは小学生同志のセックス、父娘の近親相姦漫画も今ありますよね。ちょっと前には「やたら穴に女子がハマって、抜けられないことをいいことによっこらセックス」漫画が一世を風靡したのも懐かしい。
こういうの疲れた帰りの電車で見るとなんともやるせなくなる。獣だと思われてる……と。
私なんてネットのストリート・にちゃんねる育ちですから下世話が三度の飯に匹敵するほど大好きですけど、こういうのちょっと好みのタイプの下世話じゃないんですよね。
下世話だからってなんでも食べると思わないで!と気高い下世話なんですよ。下世話を愛しているからこそ、好みの下世話がある。
エログロ下世話が弱い「シンプルな名作漫画」はバナー映えしないってのもわかるんですが。そこをなんとかって思う。そういう漫画知りたいし読みたいし。
ユーリ・オン・アイスの海賊版対策
↑2018/03/29アニメ・漫画の海賊版サイト対策、経産省に聞いた。解決のヒントは「ユーリ!!! on ICE」「利用者が見ないのが一番」と利用者のモラルに訴えるのは、衆人のリアルの目が効いた環境じゃないと厳しく、ネットじゃなかなか厳しそう。
アニメや漫画本編で「違法で見るな」の表記を出すのは意味ないと思う
ユーリ!!! on ICEは放送時に下にテロップで「違法サイトで見るな」的なものが流れて微妙な気持ちになったのを思い出す。
あれやめてほしい。
あれがあのまま違法サイトにアップされてそれを見る人に、あのテロップはどこまで罪悪感を呼び起こせ、見るのをとどめさせるのでしょう。
だいたい日本語分からない人が見てたら意味ないし。
ああいうメッセージって、正規で見てる人がよりもやもやと微妙な気になるだけだと思う。モラルに訴えるようなところで効く段階じゃないと思う。
長い戦い、永遠につづくいたちごっこなんでしょうが、まずは政府が、ダメ!って声明を出したこと自体はいいと思う。その対応策によっては、政府によりゆきすぎた情報統制につながりかねない、という意見も上で紹介していますが。
なお、漫画村はネットサービスでしたが、こういった「アプリ」は不可能なんです。理由はここから