『風が強く吹いている』エグい話泣ける話より難しいことしてる

『風が強く吹いている』
明るくて爽やかな話をうまく書くのって泣ける話をうまく書くより高い技術が求められると思う。

話が一旦思い切りそれるのですが映画とか小説でレイプシーンが出てくる話って多いですが(『風つよ』はそんな話ではない)これって表現としてずるいと思うんですよ。

不快やら興奮やら自己嫌悪やら、こういうので心の動く幅を多く取ろうっていうのはなんかずるい。

で、「人が死ぬ」系の泣き路線で行くのも、同じあざとさを感じます。死ねば泣くよねー!と。

そんな泣きたいかと。

書店で「こらえても嗚咽がのどから漏れる」とすさまじい読書感想がPOP掲載されてましたがこれを読んで「ああー、泣きたいっ、よし買おう!」と思う人がいると思うと亡命したい。

そして話はまたブーメランのように戻ってくるのですが『風つよ』はさわやかなんです。読んだあとああー、爽やかだっ!となるのって、泣ける話やむごい話を書くよりよっぽど難しいと思う。

友達の少ない私は孤独なキングに泣いた。

そして小説は面白いのに映画版はびっくりするほどつまらない。なんであんな面白い小説をあんなつまらない映画にできるんだろう。

私の好きなキングをあんな風に描きやがって。

クソ脚本で楽しみたい貴方にはこちらもどうぞ。

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