今日の横浜着15時半過ぎの東横線に英雄がいました。
新宿三丁目をすぎたあたりで、そこそこに混んだ電車の一区画がざわめきだし
なんだと思って目をむけたら、ブリ虫の、今までの人生で見たやつで2番目くらいに大きい
存在感のあるやつがさかさか歩いていて、「ヒィィ」という短い悲鳴と、よけて歩く人々の波。
車両の端に座ったおじさんが連結部分に落とそうとするもうまくいかず
ブリ虫は車両の半分くらいを行ったり来たりしてたんですね。
救世主は確か新宿三丁目か渋谷で入ってきた。
スキンヘッドで、サングラスをかけて、ヘッドフォンをしたガタイのいい黒人のお兄さん。
ブリ虫で、ヒィィ、となっている乗客一同をしり目に、ブリ虫にサンダルで一発ずどん。
確認して、もういっぱつズドン。
ブリ虫の一部がやや粉状になる衝撃の結末に、ひ弱な日本人一同は固まっていたのですが
拍手すればよかったんだ。ありがとうお兄さん。
お兄さんはその後も涼しい顔でヘッドフォンで音楽聞いていたんですが、
あんなにいいことしたのにお礼すらいえずごめん。
お兄さんの母国なら「ヘイユー、グッジョブ、ブラザー!」とか
そこでハイタッチしていたかもしれない。
どうにもこういうところはつまんない国でごめん、お兄さん。
英雄であるお兄さんのブラザーを名乗れるような英雄は車両に一人もいなかったんだ。
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