東京駅八重洲地下街の中にある神戸屋では週末にバイキングを行っています。
おなじみのパンやサンドイッチを小さくきったものが並び、確か大人も1000円以下。コーヒーなどの飲み物が一杯だけつき、おかわり以降は水らしい。
そしてそれに、人がいついっても超並んでる。
見るたびに思うんだ、そうまでしてパン食いたいかと。
神戸屋のパンはそこそこお値段もするし、あれこれ食べられるのはお得だけど、食えども食えどもパンだよ?サンドイッチとて、具:パンはせいぜい5:5。コーヒー飲み放題ならまだいいけど、二杯目以降は水だよ?神戸屋も考えてやがる、って思った。
このパン食い放題、青春のすべてを食うことにぶつけているようなヤング世代が目の色変えて並んでいたらまだ納得がいくのですが、自分と同世代どころか、結構お年を召された方々もうれしそうにイソイソ待ってるんですよ。まだかなまだかなって。
その健啖家ぶりが憎らしい。この人たち長生きしそう感。
私だって高校生のころ、おやつはマックのセット(ポテトは当然のようにL)でそのあと帰宅したら普通に飯食ってた。
一人暮らしをはじめた大学生のころ三合たいた米を欲望に任せてすべて食いきったこともあった。
しかし今、来年年女になる私はもうたんぱく質の時代。あれだけ愛していた、一生推せるとばかり思っていた米や麺への執着は間違いなく半減はしている。
自分が高校生のとき、幕の内弁当ってほんとちまちましててババくせえ食い物だなとバカにしてた。大量のどんぶり飯をわずかなおかずでかっこむのがかっこいいと思っていた。かけそばにカツ丼つけてた。
でも今弁当選ぶなら幕の内弁当ですよ。そんな米ばっかり食えねーよ! 腹いっぱいになんだろが! と。幕の内はいろんな種類のおかずあるから新幹線でビールのむときのあてにいいんだ。もはや幕の内弁当でなく「おかずの詰め合わせ(幕の内弁当の米抜き)」にすることすらある。
いつの間にかつては指折り数え待っていたイベント・食べ放題に魅力を感じなくなったのだろう。気が付けばもうどうでもよくなってきた、って河野景子に対する貴乃花みたいじゃないですか。この人宮沢りえのときから変わってなくないですか?
串家物語は今も好きだけど、決して「いっぱい食べたい」から行くのではなく「あれこれちまちま様々な味の串揚げをつまみながら酒飲みたい」から行くのであり、動機が変わった。飲み放題はいまだに好きだけどこの情熱もどこかで卒業するのだろうか。
諸行無常。君は昔の君ならず。
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