老後のことを思うと遠い目になる人におすすめの一冊です。


上野先生、勝手に死なれちゃ困ります 僕らの介護不安に答えてください 
光文社新書 上野 千鶴子/著 光文社

60代上野先生と20代古市君の対談です。
古市君は、「古市君」って感じです。君まで含めて固有名詞的な。
これはスポーツ誌がグラビアアイドルを
「吉木りさクン」と言うときの「君」と呼ぶときのような「君」でなく
「も~、ふるいちぃ~」に限りなく近い「古市君」です。

成人男性なのに甘ったれていて、
本人もそれを別に悪いと思っていない感じ。
三人兄弟の一番上なのに。「んも~、ふるいちぃ~」なんですが
しかしそれがまた愛らしくもあるのです。

上野先生の話に耳を傾ける素直さがあり、
若者だというのに生意気さやひねくれさを感じさせません。

マンガやテレビドラマなどを見ると
生意気な若者が上(部課長レベル)にはむかい煙たがれるものの、
最後にはさらに上(役員レベル)が出てきて
「ワシの若い頃に似ているの、ほっほっほ、気に入ったぞ!」
となることがままありますが
これは当たり前ですがフィクションです。

生意気は会社で平社員って確実に向いてないですよって、
平社員で、若干生意気なところがあるモッチーは断言できます。

しかし私よりも愛らしく平社員適正の高そうな古市君は
なんとどっかの会社の取締役ではありませんか。
本の末尾の筆者プロフィールに書いてありました。

古市君は大学院生(研究者)兼会社の取締役です。
愛くるしさにだまされちゃいけません。
かわいいふりしてあの子わりとやるもんだねと、ですよ。
したたかなboy。愛され時代の覇者・嗚呼古市よ。

この本で分かること
・介護保険ってよくできている
・ただし、よくできた制度を徐々に中抜きしていくテクニックが
霞ヶ関方面の得意技として使われるので監視が大切
・変化はゆっくりと起きるものでもどかしくはあるものの、
変化のために今も動いている数々の人がいる。介護保険はその人たちによってつくられた。

個人の変化くらいならドラマティックなこともできるでしょうけども
(今家にそっと火をつけるだけで私の人生は一気にドラマティックになります)
既得権益がうずまく社会の変化なんて、
動いているのかもよくわからないほどにごくゆるやかなものなのでしょう、。

しかし手は今も動いていると思うと前向きな気持ちになれます。

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