全五回・フリーランサーが報酬未払いに挑むシリーズです。

書きかけの本の企画がとん挫し、それに対する報酬未払いのごたごたを時系列順で。

トラブルの最中はまっすぐ立ってるのもつらく「腹が据わる」って実感のこもった言葉なんだなと思ったほどです。

詳細は各記事に書きましたが、最初にいかに契約書を結ぶかが大切です。
(ただ結べばいいだけでないのは、弁護士の先生に伺った第四回記事を参照にしてください)

しかし、正直ライティングにおいて最初に契約書を結べることってあまり多くないです。結んでくれるところもありますが、結んでくれるのは紙媒体よりウェブ媒体の方がよっぽど多かったりします。

紙媒体の契約書って、業界の慣習で「本が出る直前」に結ぶことがほとんどなんです。業界の慣習がそうなってる。でも、本が出る直前で結ぶということは、それまでにおじゃんになった契約はライターの泣き寝入りってことですよ。

こういうときはさすがに「マスゴミ」っていう言葉使っていいんじゃないかな。

マスゴミって言葉が好きな人はマスゴミという言葉を気安く使いすぎたせいで、今やマスゴミって言う人の方が、頭かメンタルか、あるいはその両方に問題を抱えているんだろうなって思っちゃうんですが、この「契約書を後で結ばせる」っていう一点は結構ゆるぎなく「マスゴミみ」ある。言いにくい。マスゴミみ。

しかし契約書を出さないクライアント(多い)に対し、ライター側が「契約書を最初にかわしましょう」と言うのはなかなかヘビーです。相手方に「うぜえこと言ってくるな、でもこの人に頼みたいんだよな~、しゃあないな~」と思われるくらいのものがないといけない。

こういうこと考えると遠い目になっちゃうね。